審 判 の 話

 

 

 

                      少年サッカー指導者に向けての審判技術の向上と審判の尊重


           塩屋園文一氏(日本サッカー協会審判インスペクター)

             

  

      世田谷の少年サッカーにおいては各チームの指導者が対外試合において審判を行うと聞 

    いている。自チームにおいて少年を指導するとき、少年達が最大限能力を発揮し、勝利を 

    目指し良いゲーム・楽しいゲームをすることを意識されていると思う。自分が審判を行う 

    ときには、それと同じ気持ちで、自チームの試合時に審判に期待しているゲームコントロ 

    ールをしましょう。 

  

    (1)  ファウルをとることが審判の目的ではなく楽しいサッカーを少年が行えるようゲー
   
ムコントロールをする。公平、公正にゲームを行うため、また危険と思われるプレイ
   に対しては的確にファウルをとるが、ゲームの流れを損なうような些細なことまで競
   技規則にこだわる必要はない。逆に明かなファウルを見逃さないよう努める。

 

    (2)  自分が審判をするとき判定がどんなに正しく的確であっても、その風体・態度によ 

        っては、選手、コーチ、観客から信頼を得られないこともある。試合を始める段階か 

           ら選手達との信頼関係を得ることに努めることが大事。(みだしなみ、笛、言葉遣い、

        態度、的確なジェスチャー)

         挨拶・トスの時からが信頼関係を築く機会。少年サッカーであっても変わらない。

           最初と最後は握手するような関係が望ましい。

 

    (3)  逆にベンチは審判を信頼することが大事。観客の父兄が自分のチームに対し熱烈な 

       援をして、審判に対して何らかの声があったとしてもある意味で致し方ない。けれど 

       も、ベンチにあっては、自チームに不利な判定が多かったりあるいはミスジャッジが 

       あっても、世田谷のサッカーの仲間同士信頼しあい、審判を尊重する風土を作ること 

       が大切。サッカーの精神をもって審判の判定に従い、試合後に抗議ではなく、お互い 

       にミスの少ない試合を多くして楽しいゲーム作りのための話し合いをすることもよい。

 

    (参考).主審のポジションについて

 

      主審は原則としてボールをはさんだ副審と反対の位置から見れるポジションを取る。 

     広い視野をとる。キックオフの際もこの位置が良い。

      主審もボールだけを追うのではない。ファウルの起こりそうなポイントとタイミング 

     を予測しながら行う。

      基本の位置を理解した上で、試合においては、プレーの内容、ゲームの流れにより、

     原則とは異なるポジションをとる場合があっても良い。工夫をしてほしい。

 

                

                       (平成11年8月の審判研修会の講話要旨)